勉学を通じて人間教育を実践します

塾長 松本 幸平

 1999年9月に生徒・保護者の方々が本当に必要としている学習塾の設立を志し、東三河で2つの校舎、生徒総数4名で、ミスマル塾はスタートしました。その後、地域の方々のご支援を得て、東三河のみならず、尾張地区にも校舎を構えるまでにさせていただきました。

 ミスマルという聞きなれない言葉に違和感を覚える方もいらっしゃるかもしれませんが、この言葉にはミスマル塾の教育理念が凝縮されています。
 ミスマルとは上代から使われている古語で、古語辞典にも登場する言葉です。丸い玉が首飾りのように丸く連なっている様子を意味しています。丸(円)とは中心からの距離がすべて等しく、この世の中に存在する形の中で最もバランスのよい、調和のとれた形です。ミスマル塾の塾生には、まるで円のようなバランスのとれた大人になって欲しい、その手助けが少しでもできれば、そんな願いをこめて私はこの塾名を命名しました。

 本当に素晴らしい人間、人に好かれ周りから信頼される人間は、ただ勉強ができるだけではだめ、運動ができるだけではだめだと私は思います。物の善悪を知り、人の心の痛みや物事を達成する喜びの分かる人間的な豊かさを持った者こそ、人から愛されるのではないでしょうか。

 私たちは、勉学を通じてこうした魅力的な人間の育成に努めていきたいと思っております。学問とは知らないことを知ることであって本来は楽しいことなのですが、勉強はただテストのためだけに仕方なく何もかも覚えなければいけない苦痛な作業だと誤解している生徒も少なくありません。

 道理や夢を語り目標を持たせることによって、子どもたちが『今なぜ勉強するのか』、その意味を知り、自発的に学習に取り組む姿勢を持たせることが重要だと思います。一生懸命物事に取り組んだ結果、成功した喜び、うまくいかなかった時の悔しさなど様々な思いが人間性を豊かにします。そして、学ぶ楽しみを知り、教科書の内容だけでなく違った角度から物を見る応用力や思考力を養ってほしいと思います。

 教育改革が進められている今、教育には「学力」と「人間性」の両方の向上が求められています。塾生のみなさんには社会に出た後に必要となる「生き抜く力」を勉学を通じて学んで欲しいと思っています。私たち教師に与えられた非常に難しい課題ですが、全力を尽くして生徒指導にあたる所存です。ぜひご期待ください。

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